模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

とんぼ玉 春の新作! と行きたい所だったのですが、、、

 こんばんは。

 

 久しぶりのトンボ玉です。

 

 いやー、前回のトンボ玉関連は昨年終わり頃なので、だいぶ間が開いてしまいました。

mata1.hatenablog.com

 

 ほんとはね、もっと早めに 新作が出来ました とか言って、更新記事を書く予定だったのです。

 が。

 昨年末頃から練習している技法、どうやら自分の身の程をわきまえていなかったようで、どうにもこうにも上手くできません。

 上手くできない事を何度も練習して少しずつ出来る様になっていく というのが人生で一番楽しい事だと思っているので、基本的にそれが苦になることは無いのですが、、、、

 まぁ~出来ない(笑

 トンボ玉を作り始めた時点で、自分には向いていないな という事には気づいていたのですが、楽しいので黙々と続けています。

 今練習している玉がある程度形になってきたら、それを見て頂く記事を書こう と思っていたのですが、あんまりにも出来ないので 穴が無くても掘って入りたいくらい恥ずかしいのですが、現時点での途中経過を見てください。

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 どぉぉぉぉおん。

 むむ~~。

 本当は、白地に青い柄を長さも形も幅も間隔も均等に入れたいのです。

 写真には4つ写っていますが、もちろん大量に失敗作が溜まっています。

 

 技法というか、この玉の通称もあるのですが、それを書くとうっかり検索して見に来る人がいると申し訳ないので、それはもうちょっと出来るようになってから書くことにします。

 

 今まで私が作っていた玉は、我が魂の叫びに耳を傾け その鼓動を指先に伝え、無心で指の進むがままに任せて紋様を描くというものばかりでした。(「適当」という2字熟語に変換できます)

 ですが、今回の玉は、紋様を均等に入れる事を目標としているので、一つ一つの作業を同じように、正確に繰り返す必要があります。

 どうにもこうにもそれが上手く出来ない。

 ひたすら地道に修行するしかないでしょう。

 引き続き頑張ります。

 

 

 実は。

 こんな私の作ったトンボ玉でも、気に入ってくださった方がいらっしゃったのです。

 ありがたやありがたや。

 人からの依頼を受ける様な立場でないことは自分でよくわかっているので、基本的に受けることは無いのですが、色々あって作らせてい頂くことと相成ったのですが、その際にどういう柄をご所望かお伺いしたところ

 「黒と銀の2色を使って、柄はお任せで」

 というような注文を頂きました。

 むむむーーーー。

 困った、、、

 実は、今まで黒い玉というのは殆ど作った事が無いのです。

 どうも加減が分からず、煤が入ったり、綺麗に溶けなかったり等の問題が出るので、黒は使わない色になってしまっていました。

 しかも、銀色というガラスは持っていないので、2色とも困ってしまう色だったのです。

 しかし、これは今まで避けていた黒い玉を修行する又と無い機会なので、果たして上手くできるかどうかも分からないのにお受けすることにしてしまいました。

 

 色々と試行錯誤するうちに。

 ガラスの溶け具合は火加減がかなり影響するというのは分かっていましたが、いつもどれだけ注意深く調整しても表面に煤が付いて綺麗に解けなかった黒いガラスは、他の色のガラスでは煤が入るような火加減で溶かすと綺麗に溶ける という事が分かってきました。

 何度かそれに注意して試してみると、なんとか溶け具合を上手く調整できるようになってきました。

 黒い玉、行けるかもしれない。

 そしてもう一つの問題である銀色。

 ガラス細工では金色や銀色を入れたい時、金(銀)澄というものを使う事があります。

 金澄とは金箔を作る過程で箔ほど薄くする前段階の物で、分厚い金箔と思っていただければ大体大丈夫だと思います。

 それをガラスに入れるのですが、私は手持ちしていないですし、日本から取り寄せるのも大変です。

 さぁ、どうしよう と思っていたところ、黒ガラスを焼いている時に炎の調整で表面に付いた煤がガンメタリックカラーになる事が分かりました。 

 依頼主に 銀色は難しいが代わりにガンメタで勘弁してもらえないか? と聞いてみると、どっちかというとガンメタの方が良い と言って頂けました。

 とても優しい方なので、気を使って下さったのかな?

 

 その2色、といっても、元々は同じ黒いガラスなのですが、それを使ってどういう柄にしようか と色々考えた所、ふと面白いアイディアが浮かんできました。

 最初は黒ガラスを綺麗に焼いてトンボ玉の外形を作ります。

 綺麗に艶のある黒が出たら、クリアーの細引きでゴニョゴニョと柄を入れて行きます。

 次に、炎を調整して黒ガラスがガンメタに変色するように炙ります。

 すると思った通り、黒の上にクリアを乗せた部分はマスキングされて最初の綺麗な黒そのまま、クリアが掛かっていない場所はガンメタにコートされました。

 黒とガンメタの2色のトンボ玉、何とかなりそうです。

 

 綺麗に柄が出るまで練習を重ね、一番綺麗に出来たものを根付にしてお届けしました。

 が!!!

 出来たとなったら早く発送しよう と慌てていたので、その根付の写真を撮るのを忘れてしまった、、、

 手元に残っている練習物ですが、どんな色に揚がったのか雰囲気は分かっていただけるかな?

 こんな感じです。

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 思ったよりも送料が高く、これだけを送るのも勿体ないな と思ったので、奥様の好きな色を教えて頂いて、いつもと同じで芸の無い話ですが、根付を作って一緒に送らせて頂きました。

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 心配した発送も問題無かったようで、とても気に入って頂けました。

 自分の拙い技術で作った物を気に入って使って頂けるというのは、この上ない喜びです。

 こんな形で注文に沿ってトンボ玉を作るのは初めてだったので、かなり緊張したのですが、とてもいい経験になりました。

 貴重な機会を与えて下さってありがとうございました。

 

 他に最近焼いた玉を少しだけ。

 私がいつも焼いている柄の玉に少し他の技法を追加して試しに焼いてみた玉です。

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 青い地玉に白でいつもの柄を入れてから、流水文様と呼ばれる細く流れる白いラインを入れた後、透き掛け(クリアで一層覆う技法)してからもう一度いつもの柄を入れてみる という、やってることは大して変わらないのですが、柄が2階層になっている玉です。

 

 同じことを2層目に青色だけで入れて見たのですが(上の玉は白を打った上に青を乗せています)、下に白が無いとクリアブルーは殆ど目立ちませんでした。

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 でも良く見れば青が上に流れていて、涼しげで夏に良さそうな玉が出来た、と本人は気に入っています。

 

 


 このところ色んな花を見ているので、久しぶりに花を打ってみました。

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 おそらくトンボ玉を作り始めると最初に覚える技法の水中花ですが、私は未だに練習中です。

 もっと色々な柄を作れるようになりたいものです。

 せめて次は中心に しべ を入れてみようと思います。

 

 最後までお付き合いくださってありがとうございました。

 何か新しいことが出来る様になった時に、また報告させてください。