こんばんは。
最近ターンテーブルのネタが続いたので、それに特化したブログなんじゃないか?と思われても困ってしまうので(特化という程詳しい内容でも無いのですが)、話題はまだ途中ですが ちょっと休憩です。
5か月ほど前の記事冒頭で、映画本編前の予告編に これは見なければっ!という映画があった という事を書きました。
Queen、特にFreddie Mercuryに焦点を当てた伝記映画「Bohemian Rhapsody」
予告編からは良い映画のオーラが出まくってました。
しかし、、、
そんなに盛り上がってる割に、ぇぇえええーーっ!!と驚かれそうですが、A Night at the OperaはCDも持ってないんです。
いや、もうなんせ他のヒット曲も含めて、ラジオでなりまくってたので、聴く機会にあふれていた こういう有名なバンドのCDってあんまり持ってないんです。
当時は音楽を聴くには、ラジオかTV、自分で買うか(若しくはレコードレンタル)以外に手段が無かったので、ラジオ等で良く耳にする有名な大物バンド以外を自分で何とかしていた傾向にあったんです。*1
BohemianRhapsodyも、それはもうしっかり細部まで擦り込まれているくらい聴いた曲ですが、せっかくの機会なので、今更ながらA Night at the Operaを購入して、じっくり聴き込んでみる事にしました。
で、購入。
せっかく今から購入するのなら、やっぱりアナログ盤。
当時のオリジナル・プレスはUKのみでのリリースだったらしく、こちらで探してもほとんど流通して無かったので、程度の良さそうなのを探して、UKから発送してもらいました。(俗にいうBLAIR'S Cut )
送り主のアドレスがLondonとなっていたのをみて、結構盛り上がる。(笑*2
Queenの中で好きな曲は?と聞かれてパッと浮かぶのは、「You're my best friend」なんです。
それもこのアルバムに入ってます。
久しぶりに聴きましたが、やっぱり良い。
Aメロの最後の方、全員のコーラスで「まぁい はぁにぃー!!」」と言う所が、これ絶対楽しいやつ!! っていうのが伝わってきます、大好きです。*3
ま、それは良いとして。
Bohemian Rhapsodyです。
改めて聴いてみて、この曲はほんとにヤバい。(いや、何を今更 というのは承知の上)
Side2に収録されているこの曲、「Is this the real life?」という最初の1小節。
楽器の無いこの1小節が完璧すぎて、ちびるかと思いました。(まじめにこの部分で全身鳥肌もんでした、びっくりした。)
歌詞から感じられる、困惑?動揺?そういった不安定な心境を感じさせるメロディにハーモニーが恐ろしい仕上がり。
たった1小節でここまで持ってかれる曲もそうはお耳にかかれない。
そこからの、、、、いや、だからアルバムの内容はいいとして、、、
本題です。
土曜日、公開になったばかりの映画「Bohemian Rhapsody」を観てきました。
この映画、予告編が凄く良くできていて、限られた時間の中に当時の音楽が熱かった雰囲気がギュッと詰まっていて、こっちまで熱くなりました。
これは行かないとぉーっ!と思わせてくれます。
行く気満々ではあったのですが、予告編は予告編。
それが映画の尺になった時に、果たして良いのか悪いのか、気持ち的には半々くらいに思っていました。
それに、予告編ではQueenの音楽が鳴りっぱなしでしたが、劇中は一体どうなるんだろう?というのも気になる所でした。(Queenの音源なのか、カバーなのか)
金曜日に公開になり、さて いつ行こうかねぇ と考えてみたものの、今月はイベントが重なって超多忙月間。
土曜日の午前中に何とか時間を作れそうで、その後は数週間後になりそう。
公開直後は大きなスクリーン+良い音響の部屋でも、時間が経つにつれて小さくショボい部屋に移されていきます。
せっかくならこの映画はいい音響で見たかったので、ちょっと急だけど行ってしまおう と慌ててオンラインでチケットを購入。
いつも使うサイトではその映画の説明の所に、評価の点数が100点満点で表示されています。
その点数が、50ちょい。
そんな低い数字余り見ないので、 やっぱりフレディの名前に頼った中身のない映画だったのかなぁ と思いながら映画館に向かいました。
いつもはネタバレを出来る限りしないように映画の話をしますが、この映画はネタも何もないので、とても気になる(であろう)事は書いていきます。
といっても、ネットで調べればすぐに出て来るレベルの話です、、けど、それも知りたくない人は逃げてください。
封切り2日目という事もあって、こちらの映画館にしてはかなり席が埋まってます。
映画は20世紀FOXのいつものサーチライトから始まるのですが、ここからいきなり場内がどよめくほど盛り上げてくれます。(何が起こるかはお楽しみに♪)
やばい、この時点で面白くなる予感しかない。
この予感は的中します。
Queenの熱狂的なファンであればどれも知ってるようなエピソードなのかもしれませんが、フレディがバンドに出会う前の話から始まり、展開するスピードは速いものの、組み立てが上手く、なにより一つ一つの出来事がドラマティック。
世界に打って出る様なバンドには、こういう事がゴロゴロ起こるんだろうなぁ と全く休む間もなく、最後まで、いや 最後になるにしたがって更に上乗せで盛り上がっていきました。
私が一番気になっていた点。
音楽は一体どうなるの?という所なのですが、この映画で一番 すごい!!と思ったのが、この部分でした。
余りしっかりと調べていないので、もし間違っていたらごめんなさい ですが、音源は全てQueen の物で、そのシーンに一番合っている音源を編集してはめ込んでいるそうです。
要するに口パクという事だと思うのですけど、、、完成度が凄かった。
もうね、ほんとに俳優陣が演奏したんじゃないか? と思えてしまいました。
私が痺れたのは、Bohemian Rhapsodyのレコーディング場面で、ブライアン・メイがギターソロを録っている場面。
ほんとに、彼(俳優)が弾いてるんじゃないの?
というか、ブライアンが出演してるの?
と感じてしまうくらい、引き込まれてしまいました。
実際に、音楽プロデューサーにはブライアン・メイとロジャー・テイラー(Dr)がクレジットされているので、相当なこだわりと完成度なんだと思います。
そうそう。
私はギターが大好きなので、いつもバンドのメンバーはギタリストばかりに意識が行きます。
ですから、Queenもフレディよりもブライアンの方が馴染みがあります。
劇中のブライアン、良くもまぁこんないい俳優を探してきたなぁ と何度も思いました。
勿論、写真を並べたら違うのだろうけど、劇中で動いている所(特に顔がアップの時とかの表情)を見ていると、本人が出演しているように、普通に入ってきます。
で、元々なんとなくブライアン・メイは優しそうだな というイメージがあったのですが、映画を見てるとホントにいいキャラですね。
いい人 というよりも、むちゃくちゃいいヤツ。
多分彼が居たお陰で丸く収まっている部分も多かったんだろうな。
他のメンバー全員、演奏の演技にどれだけの研究、訓練をしたんだろう。
ほんとに不思議なくらいあってるんです、音楽と。
もしかして、私の情報の見間違いなのかな。*4
もしも全部Queenの音源なのだとしたら、ある意味資料的価値がある発掘音源とかも含まれているのかもしれません。
それにしても、、、
なんとまぁヒット曲、名曲の多いこと。
私は音楽は大好きですが、そんなに詳しいわけではありません。
それでも映画に使われた殆どの曲を知ってました、すごいですね。
この映画はQueenの熱烈なファンじゃなくても、80年代のロックシーンをくぐって来た人なら、盛り上がる事間違いなしです。
なにより、映画のラストパートのライブエイドのシーン。
これは是非映画館で見て頂きたい。
というか、映画館で見るべきでしょう。
もしかしたら、演技と演奏がハマって見られるのは、余計なものも目に入らない、気を削がれずに集中して入り込んで見られる映画館だからかもしれません。
TV画面で見れば、色々と粗が見えるのかも。
でも、あのライブのシーンは圧巻です。
Rami Malekという俳優がフレディを演じているのですが、すごかった。
音楽を聴いて泣ける人なら泣いちゃいますよ、きっと。
Bohemian~の一節にある
” Mama, I don't wanna die ”
これを歌っているときの迫力が圧倒的でした。
ま、凄いのはフレディなんですが、その歌声に負けない演技でした。
この歌詞を書いた時、後にこれを歌う時、フレディ・マーキュリーはどんな境地だったんだろう と心に刺さります。
映画は最後のスタッフロールまでしっかり楽しむことが出来る構成になっています。
終わった時は場内拍手喝采でした。
なんで評価が低かったんだろう。
むちゃくちゃ良かったのに、、、
音楽、特にバンドとかが絡んだ熱い話にはとても弱いので、私の評価は甘いかもしれませんが、これは映画館に行っときましょう。
当時の事を知らない方も、音楽が大好きなのなら きっと熱くなります。
音楽っていいなぁ。
バンドっていいなぁ。
*1:当時は洋楽がものすごく熱い時代で、深夜にMTVやMTVカウントダウン(だっけ?シャーリー&マイケル富岡姉弟がMCだった)とか、洋楽の情報番組が複数放送されてました。まだ使えるお金なんてそんな持ってない子供時代、ピザ屋の配達みたいなゴツイ入れ物にLPレコードをいれて、自転車の前かごにガサッと突っ込んでレンタル屋さんからレコードを借りてました。思えばそんなレコード、傷だらけだっただろうし、凄いノイズだらけで聴いていたんでしょう。懐かしいなぁ。話しは全く関係ないけど、幾つか曲名が某漫画でスタンドとして登場してましたね。
*2:UKには色々と好きなものが多いので、Londonとかちょっと憧れがあります。レコードのコンディションはかなり良かったです。
*3:書いたのはBassのJohn Deacon。だからなのか映画では使われなかったです。こんな素敵な曲を書いた彼、絶対いい人ですよ。
*4:これ、ほんとに間違ってるかもしれません。にしても、もし出演者が演奏してるとかなったら、それはそれでそれの方が凄いって思っちゃいますけど。