模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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甲羅の塗装はクサガメとする! ~ 福崎町観光協会 河童の河次郎(がじろう) 制作記 4

 こんばんは。

 

 身体の基本塗装が終わったガジロウさん、今回は甲羅の塗装です。

 日本でも良く見られる両棲類のアカハラに寄せて身体を塗装したのですが、さて 甲羅はどうしましょう。

 キットの完成写真を見ると、甲羅は茶系に塗装されています。

 

 えー、私は生物の専門家では無いですし、色々とリサーチをするのが得意というわけでも無く、ただ好きなだけ、今までに色んな所で見たものの蓄積からイメージしただけですが、、、

 爬虫類の甲羅の色は体の色に近いものが多いように思います。

 身体が赤系統であれば、甲羅も赤系統になってる事が多いと思いますので、茶色(赤が入った色)で塗装するというのは自然 というか、身体と甲羅が馴染むのかもしれません。

 が、私は甲羅の塗装パターンは身近な爬虫類のクサガメを取り入れようと思います。

 赤い体に深緑の甲羅だと、全く馴染むことなくバラバラで一体感が無くなる様に思えますが、なんとなく大丈夫なんじゃないかな、、、

 というのは、ガジロウさんには存在感のある黒髪があるので、身体の赤に入った黒い柄から黒髪を経て深緑の甲羅に繋がり、ある程度馴染むように思います。

 まぁ、塗ってみましょう。

 

 前回、塗装がリアルだ という内容のコメントをいくつか頂きました。(ありがとうございます)

 なんとなくそれっぽく出来たな と思っていますが、あの塗装は特別に難しい事をした訳ではありません。

 単純に何度も微妙に違う色を重ねていくと、深みが出てきてそれっぽく見える というだけです。

 プラモデルの塗装をしたことが無い人なら、出来上がりだけを見ると とても凝った事をしているように見えるかもしれませんが、やってみると思っているよりも遥かに簡単にできるかもしれません。

 今回の甲羅の塗装はへたっぴの段階から写真を残しているので、それを見ると あれ?簡単そうやん という風に印象が変わると思います。 

 甲羅は筆塗りで塗装したので、いつものように塗料皿に黒、緑、白、黄 くらいを少しずつ出して塗り始めました。(パーツは先に黒で下塗りされています)

 クサガメの甲羅は亀甲模様が目地(と言うかどうかは不明)の内側に何色もの年輪の様になっています。

 その年輪を正確に幾重にも書き込むのはかなりのテクニックが必要ですが、見る人の目の補正、補完機能に頼って、幾重にも描かれたような錯覚を誘います。

 つまり、年輪の様に外から中心まで外形をなぞるのではなく、所々輪郭の断片を描き込んで、後はゴニョゴニョさせておけば、パッと見たら 甲羅なんだから年輪の様に塗装しているんだろう という風に勝手に誤解してもらえないかな という作戦です。(せこい!!!)

 黒の下塗りの上に、塗料皿で混ぜた色で全体をベタ塗します。

 色を混ぜる といっても、塗料皿の中で均等に混ぜてから塗るのではなく、ちょっとずつ混ぜながら塗っていくと、適当に混色斑が出来るので、ベタ塗してもなんとなく複数の色を塗り重ねた様に見えます。

 塗り方も、平筆で同じ方向に筆を走らせて塗るのではなく、細筆で適当でも良いので亀甲の外形に沿って筆を運んでいくと、色の混ぜ斑のおかげで亀甲の斑が出来てきて、年輪の体をなしてきます。

 全体が色で埋まったら、かなり明るい色、白や黄色に近い色でなるべく細く6角形のラインを入れました。

 目地の部分も同じように黄色に近い緑で線を書きます。

 こんなのになりました。

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 ラインは歪なうえ、綺麗につながってなかったり、平行にもかけていません。

 かなり雑でヘタッピです。

 でもいいんです、気にしない。

 多分、達人は一発でビシッと上げて来るのでしょうが、私にはそんなのは無理。

 上の状態から、余程気になるところは塗料皿で混ぜて作った緑色で重ね塗りしてから描き直したり、線が太すぎる所などは少しずつ緑色で線を細く修正したり。

 ついでにドンドン微妙に違う色を塗り重ねるので、なんとなく深みも出てきます。

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 (かわんねーな(笑)

 ここから、目地の溝の一番深い所に自分に出来る限り細い線を入れます。

 白を墨入れ という事もやってみたのですが、クッキリした線が欲しかったので、結局は面相筆で描き込みました。

 この状態だと、なんかゴテゴテしてるだけなので、ここから全体に一層色を乗せて、全ての色の差を少し抑えます。

 濡れた甲羅の艶も欲しかったので、スモークとクリアを混ぜたものを全体に均等に塗って終了です。 

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 薄めたスモークを被せた事で、浮き気味だった明るいラインも抑え込まれて目立たなくなりましたが、そこにあることはパッと見て分かるので、なんとなく甲羅によくみられる年輪が表現されていると誤解してもらえるんじゃないかな? と思います。

 

 本体に取り付けてみました。

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 一気に河童感が出ました。

 ただ、やっぱり甲羅と身体の色の一体感が薄いように思います。

 

 で、髪の毛と皿も乗せてみたら、、、

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 広めの面積を占める黒が間に入った事で、一体感が出てきたように思うのですが、、、

 自分で塗ったからそう見えるだけかな。

 

 髪はちょっとドロッと気味の塗料を筆に取り、刷毛目が強く出る様に塗装しました。

 筋が無数に入って少しでも毛髪っぽくなってくれれば、、、

 ここからもうちょっといろんな色を足して立体感を出して行きます。

 皿は写真の状態から茶や黄土色を薄めたもので放射線状に薄く色を乗せたり、フィルターをかけたりしたのですが、、、写真撮ってないみたいです。(汗

 またしても やってしもた・・・。

 

 

 とにかく、ガジロウさんの塗装は殆ど終わりました。

 塗装は緻密に綺麗に進めているわけじゃないという事がバレてしまいました。

 世の中には超絶テクを駆使した作品が沢山ありますが、謙遜でもなんでもなく、このガジロウさんくらいなら、ペタペタ塗り重ねていけば出来ると思います。

 まずは筆と塗料を数色用意すれば始められますし、水性塗料を使えば刺激臭の問題もある程度抑えることも出来ます。

 もし なんか面白そう と思った方がいらっしゃれば、是非こちら側にいらっしゃいませ(笑

 このガジロウは組み立ては経験値がゼロの人だと難しい所もあるかもしれませんが、世の中には組み立ては一切必要なく、塗るだけ というキットもあります。

 塗りは楽しいです。

 一度もやったことが無いけどやってみた、でもここがよくわからない なんて事が出てきたら、コメント欄に書き込んで下されば、私レベルでわかる事であれば、できる限りお答えします。

 

fukusakikankou.stores.jp

 

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 次のガジロウさん制作記は、まだちょっと残っている細々したパーツ類の仕上げに入っていきます。