こんばんは。
ここ一週間くらい、いつも拝読しているブログのあちらこちらで桜の写真が上がっていました。
どれもこれも、本当に見事。
やっぱり桜は日本のが良いですね。
色もそうだけど、枝ぶりが全然ちがいます。
こちらの桜は上にばっかり伸びて広がって行かないので、なーんか貧相に見えます。
それでも、そんな桜でも咲いていないか見てしまうのは、やっぱり日本人なんでしょうね。
オークションでこんなものを落札しました。
ヨシムラのサイレンサーのジャンク品。
こちらでは写真のようなサイレンサー部分の事はCan(缶)と呼ばれているのですが、まさに中身も空っぽの空き缶みたいなパーツです。
使い物にならない部品なので、他には誰も入札が無く、ほとんどタダみたいな値段で落札出来ました。
でも、、、、見る人が見ればわかりますよね?
使い物にならないガラクタですが、私にとってはお宝パーツです。
ずーーーーーっと探していた旧タイプの YOSHIMURAのプレートが付いています。
なかなか出てこないんです、このプレート。
私が必要なのはプレートのみなので、空き缶からプレートを剥ぎ取ります。
まずは、リベットをドリルで取り除きます。
粘着テープ、若しくは接着剤でベッタリと貼り付いていたので、リベットを取り除いても剥がせません。
ヒートガンで熱してみましたが、考えてみたらマフラーなので耐熱性があるのは当然。
全く剥がれる気配は無しです。
仕方ないので、隙間にスクレーパーを突っ込んでみると、所々入っていくところがあります。
これ、板金用のパテを練ったり、盛りつけたり、整形したりする道具なのですが、極薄で硬く、しかもしなやかなので、とても便利です。
それをちょっとずつ缶とプレートの間にゴジゴジ刺していきました。
この作業、缶の曲面に沿って丁寧に行わないと、ちょっとでも気を抜くとプレートが簡単に曲がってしまいます。
ある程度隙間が広がってきたら、隙間にブレーキクリーナーを吹き込みました。
プレートの表面にはあまりケミカルを付けたくなかったので、スクレーパーを突っ込んだ状態で、缶との隙間にシュッと。
こうすれば隙間にだけクリーナーを吹くことが出来ます。
接着剤も柔らかくなり、プレートを取り外すことが出来ました。
Yes!!!!
塗装はハゲハゲだけど、派手な傷も凹みも無く、なかなかのコンディションです。
ですが、缶の状態を見れば、長年養生もされずに放置されていたことが想像できます。
かなりの汚れや塗装の剥がれが見られます。
無事にサルベージできた事なので、次はこのプレートをリフレッシュ。
一週間ほど水に漬けておいて、水溶性の汚れをできるだけ落とし、裏面のベタベタはクリーナーをちょっとつけてはスクレーパーで削り取り、綺麗にした状態です。
金色部分も多少は綺麗になってきました。
気になるのは黒く塗装された部分です。
次の作業に入る前に確認した事があります。
この金色は塗装されたものなのか、プレートが真鍮等で出来ている、地金の色なのか。
それによって作業が大きく変わってきます。
裏面のベタベタを綺麗にして、ちょっと傷をつけてみた感じでは、金色は地金の色の様です。
もしピッカピカに仕上げるのなら、一旦全部塗装も剥離して、プレートを磨いてからやり直せばいいのですが、今回はこのプレートをレストアするのではなく、当時の旧い感じを残してのリフレッシュです。
というわけで、思い切って綺麗に洗浄してできるだけ脱脂したプレートに、直接セミグロスブラックを吹き付けました。
(あ~あ、塗っちゃった。)
吹き付けたら、完全乾燥する前に作業場に持ち込んで、金色にしたい部分を硬くて柔らかい何かで(なんだよそれ?!)削り落としていきます。
塗膜よりは硬くて、プレートに傷を付けないくらいの何か。
セルロイドの定規とか良さそうです。
私は最初は爪でゴシゴシしていたのですが、時間がかかって指が痛くなってきたので、ピンセットの持ち手の方の背中?丸く面取りされていてプレートに傷をつけ無さそうな部分を使って、コリコリ黒を落としていきました。
生乾きなので、簡単に剥がせる分、あまり塗装面をがっちり抑えると指紋をプリントしてしまいますから注意。
あ、塗装面以前に、余りガッチリ抑えるとプレートが曲がります。
でけた。
新品ではなく、ちょっと使い込んだシブい感じは残しつつ、かなり小綺麗になったと思います。
ニシシシシ♪
これは嬉しい。
缶からプレートをサルベージした と言うのもありますが、一歩間違えれば廃棄処分になっていたかもしれない、貴重な部品をサルベージできたとも言えます。
このプレート、何に使うのかは昔からここに来てくださっている単車乗りの方ならわかりますかね?
そちらの作業はまた後日公開します。