こんばんは。
絶賛(?)公開中のBlade Runner 2049、見に行ってきました。
(以下に、予告編レベルでネタバレがあるので、映画を見るまでは予告編すら見たくない と言う人は読まないでください。)
この映画、言わずと知れた80年代の名作映画「BladeRunner」の続編にあたります。
もうね、何十回(何百回?)と繰り返し見ているマニアの方がわんさか居そうな映画なので、私如きが語れるほど浅い映画では無いのは十分承知。
でも、この映画が好きだという事には変わりないので、、、、そういった方々はお手柔らかにお願いします・・・。
で、新作ですが、予想通り と言うのもなんですが、公開初日辺りの観客の入りは非常に悪かったようで、興行的には大失敗というニュースを彼方此方で読みました。
友人に映画業界の人が居ます。
彼に聞いてみても、興行的には大失敗の映画ですね と言う事だったので、実際のところかなり厳しい状況だったようです。(双方映画を見る前の話です)
ただ、この映画、一体どの層をターゲットにして作られたのでしょう。
予告編を見た所、アメリカ人が好きそうな ドッカーン!! ババババァーーン!!! イィェーーーーイ!!!!! と言う感じでは無さそうです。
R指定なので、子供向けでも無し。
そして、前作の続きとなっているので、BladeRunnerを見ていないと世界観的にもよくわからなさそう?
その上、上映時間が2時間40分超。
となると、かなり限られた人しか見に行かない様な映画 と言うのは最初から分かって作っているのでは無いでしょうか?
元々、前作のBladeRunnerも、確か最初から興行的に大成功 と言う映画では無かったような気が、、、(間違っていたらすみません)
その世界観、映像の斬新さは予告編を見ただけでも目を惹くと思いますが、シリアスなSFを好む人じゃないとなかなか受け入れられない、どう考えても一般受けする映画では無かったはず。
それが、ジワジワとファンを増やし、ディレクターズカット版やら、色々と後に公開されたりした、珍しい映画でした。
ならば、その続編のBlade Runner 2049。
公開初日の観客動員数なんか、もともと少なくて当たり前。
もしも売り上げを優先に考えて作られ、仮に予告編等で、、、それこそ「全米が泣いた、映画史に残る感動の名作」とか言われたら、元々のファンは興ざめする事甚だしいでしょう。
それよりも、覚悟を決めてBladeRunnerファンに新たな映像を魅せてくれた事だけでも、やっぱり行っとかないといけない映画だと思います。
むしろ、大コケは 万人向けに作られていない と喜ぶべき事に思いました。
映画全編を通じて、明らかに旧作のファンへのサービスと思われるシーン、オマージュ(続編なんだからそうは言わない?)が散りばめられています。
それも取りようによって、旧作へのrespectなのか、ファンに媚びての動員数稼ぎ とか、色々取れるかもしれませんが、それは曲がらず、まっすぐ受け取りましょう。
ストーリー、映像、云々の前に、影の中からニュ~っと”あの”ブラスターの銃口が覗いてくる それだけで熱くなります。
それだけで見た甲斐があるってもんです。
あと、個人的に とても気になっていた部分。
旧作では日本語が飛び交っていたあの感じ。
最近の傾向として、ハリウッドのSF物では日本は既に取り上げられることが少なくなっています。
もしかしたら、BladeRunnnerも他のアジアの国が取り上げられているのかな? と思っていたのですが、、、そんな心配はいりませんでした。
これは正直ホッとした というか、嬉しかったですね。
しかし、、、
あと30年ほどで、ロスはあんな風になるのかな。
私、まだ生きてる可能性、ありますね。
うーん、住みにくそうだなぁ(笑
ほかにも、、、あー これは予告編には出てきてないかな、、、
やめとこう、、
旧作を思い出させる演出があり、ちょっとグッと来ました。
全編を通じて、デザインがとにかくカッコよくて、映像を見ているだけでも全く飽きないです。
この映画。
私の感想としては、2時間40分以上の長さは、全く気になりませんでした。
とてもよかったです。
ここ1年くらいの間に旧作を見ていたので、特に復習はせずに劇場に足を運びましたが、また近いうちに旧作がみたいな と思いました。
あと、恥ずかしい話ですが、私の英語力では、難しいSF的な話はには、ついていけない部分もあったので、日本語版のBDが発売になったら、本作も答え合わせで見てみたいです。
何回か見たくなる映画だと思います。
そして、ちょっと気になっていた映画「Arrival(邦題 メッセージ)」
かなり見たくなってきました。
と、ここまで書いた状態で、先に出てきた映画業界の友人と昨日会う機会がありました。
私が「Blade Runner 見てきましたよ!」と振ると、彼も「私も見ました」との事ででした。
私はすごく良かったと思うのだけれど、どうでしたか? と感想を聞くと
「すごく良かったです。ああいう映画はなかなか作れない、多分歴史に残るでしょう。でも、あれは大ヒットは難しいかもしれませんね。」という話でした。
彼からその時にもらった情報なのですが
2049の話の中でBlackOutと話されていた、旧作と今作の間に合った事象の話が出てくるのですが、その事件の事を描いた「BlackOut」と言うショートフィルムがあるらしく、それを見ると色々な辻褄が合う部分もあるそうです。
全部で2-3本あるらしいので、映画を見る前にそれを見ていくと、スムーズに色々な事が理解できるそうです。
そんなん、しらんがな。
おそらく、映画がBD化されるときには、それらのショートフィルムは特典的な扱いで入って来るのでは? と言う話でした。
これは、、、、どっちにしても早くBD化されて欲しい所です。
と言うわけで、取りあえず見に行っときましょう。
ただ、一つだけ、、、
一番最後のあの演出、いるか? と思っちゃいましたけど(笑。