こんばんは。
なんとなく全体に色が乗って、雰囲気が出てきたエレキング。
今回は細部を塗り分けていきます。
既にエレキング感が出ているので、ほぼ終わりの様に思えますが、まだもうちょっと細かい、それでいて重要な塗り分けが残ってます。
最初は特徴的な頭部の隆線にあるガラ。
頭頂部から十字に黒地がボケて入っています。
ここのボケ感は、エアブラシでボカシ塗装をしても感じがちょっと違うように思い、細い面相筆で点描の様な感じで色を置いていきました。
(こうやってみたら、ああ、こんな模様があった ってなりませんか?)
次は、背中。
実は、いざ塗り始めた時は、ちょっと塗り分けを誤解していた部分があって、色々とネットで資料を探していたら正解を見つけて慌てて軌道修正しました。
あぶなかった。
背骨の位置に、縦に凸面になった部分があって、最初そこはひび割れエリアと同じように黒く塗るもんだ と思っていたのですが、頭頂部と同じような、細かい点々で表現された様なボカシのガラが入っています。
やり始めは、頭部と同じく筆で点描を進めていたのですが、なんせ範囲が広い。
集中力が切れてくると、点もやや大きくなってきて これはイカン と別の方法を使いました。
ガラの中心部、色の濃い部分は筆で描き、その周りに細かい点々を散らしたのですが、歯ブラシに薄めた黒を付けて指で弾いて飛ばしました。
この方法、多少リスクがあります。
塗料を付けすぎてブババッと飛びすぎると最悪です。
点が極小になる様に、加えて飛び散る範囲も自由に調整できるように練習してから本番に臨みました。
同じように、しっぽはこんな感じで、背中よりも薄っすらと入れました。
背中全体。
次はエレキングの最大の特徴、角。
ここ、本物の写真を見ると、端の白っぽい部分は半透明に見えるのですが、どうなんだろう。
半透明かどうかは分からないですが、なんとなくビニールっぽい というか、ヒレっぽい感じがします。
さて、どうしよう と思って、単純にエアブラシでマスキングも何も無し、フリーハンドでボカシて塗り分けたのですが、、、全く感じが出ない。
他の部分は何度も色を重ねて深みを出しているので、その辺りの調和も取れていません。
いやーー、どうしよう、、、と考えていた時、ふと車用のペイントに使う、パールエフェクト用の粉があったことを思い出しました。
その粉を少量の白い塗料(アクリルを使いました)で練ったペーストを作り、角の白い部分に塗り、乾く前にふき取って、光の角度でパールの様に色が変化する効果を加えました。
(ホワイトバランスが、、、、)
本来なら結構な量のペイントに極少量混ぜて使う粉をペースト状にして擦り込んだので、かなり強いパールエフェクトが出ています。
が、、、写真では全く分からないです(涙
本物とは大分違いますが、ちょっと雰囲気が良くなったので、これで行きます。
これで、塗り分けもほぼ終了。
最後に、筆塗りで塗り分けたひび割れ(?)ガラの部分に、もう一手間加えました。
黒く塗り分けた所に、今度は同じ黒をかなり薄めてエアブラシで被せます。
マスキングもせず、白との境界線は注意して塗装します。
これを全部エアブラシでやると、マスキングをしてきっちり塗り分けないと境界線がぼやけてしまいます。
体中の模様をマスキングするのもかなり大変、かつ難しそうです。
仮に全部がカッチリと塗り分けられると、ちょっと固く感じるかな とも思ったので、筆塗りで基本的に終わらせたあと、均すくらいにエアブラシを使うと、境界線はしっかり出たうえで、所々エアブラシのボケも入るので、単調にならないのでは?と思ってのトライです。
ここでちょっとエアブラシについて。
このブログに来てくださっている方には、モデラーでは無い方もいらっしゃいます。
そういう方は、一体どんなものでどんなことが出来るのか? と思われるかも知れません。
エアブラシは下の写真の様なツールで、カップの中にペイントを入れてスプレーするものです。(コンプレッサーにホースで繋いで、エアの供給をします)
缶スプレーとは違い、必要な塗料を必要なだけ入れて使うことが出来て、その塗料も自分で混ぜたものを使えます。
矢印に指されたボタンの様なレバーを指で下に押し込めば、エアーが出てきます。
押し込んだ状態で、そのまま後ろに倒してくれば塗料が出てくる仕掛けです。
(ほかにも色々な操作方法のエアブラシがあります)
後ろに少しだけ倒せば、塗料の出る量は少ないので、細い線を引くことができ、思いっきり倒せば広範囲をスプレーしてくれます。
細吹きする時は、レバーを倒し過ぎないようにストッパーが付いていますが、スプレーの太さを随時変更しながら塗装する場合は邪魔になるので、外して使う事が多いのですが、、、レバー操作を誤ると、、、
あっ! という事になってしまいます。
はみ出し過ぎた、、、、、(ショックで写真は撮ってないです)
細吹きで境界線を塗装している時に、ちょっとレバーを倒し過ぎて白の上に黒をしっかりと乗せてしまいました。
こうなると、色を重ねて出した塗装は修正が難しいです。
はみ出した黒の下地に白を乗せる事になるので、他の所に様に暖かい白にするのが難しくなってしまいます。
やってみたところ、やっぱり無理でした。
あとは、誤魔化す為に、少しこの色の範囲を広げて、違和感をぼかしていくしかないです。
(基本ものぐさ太郎なので、ドボンして最初からやり直すという選択は無いです)
塗装が全て終わったら、全体の艶を整えるために艶消しのスプレーでトップコートします。
そいうことで、少々(少々か?)失敗も織り交ぜつつの全体像です。
左ひざの白い部分が、他の所よりも暗くなっていますが、そこです、失敗したの。
しっぽの裏が真っ黒に見えるのは、照明の関係で影が濃く出てしまった為です。
レフ版はちゃんと使わないと(汗
そういえば、4回連続して模型関連の記事をアップしています。
「模型」の文字をタイトルに掲げているのに、模型関連の割が少ないうちのブログで、こんなに続いたのは初めてです。(なんかちょっと嬉しい)
エレキングの制作はこれで大体終わりかな?と言う所まで来ていますが、もう少しだけ作業を追加しましたので、もうちょっとお付き合いください。