模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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シン・ゴジラ 見てきました!

 こんばんは。

 

 なんと、シン・ゴジラ見てきました。

 (むちゃくちゃ嬉しい)

 

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 日本に居ても洋画は普通に映画館に行けば見られますが、アメリカに居ると邦画を映画館で見ることは滅多にありません。

 ですから、帰国したときには出来るだけ時間を作って一度は映画館に足を運び邦画を見るようにしてます。

 日本で公開されていた(今も公開中?)庵野監督が撮った「シン・ゴジラ」、もう見たくて見たくてしょうがなかったのですが、まさかその為に帰国することも出来ず、ソフトが発売になるまで待つしかないなぁ、はやくBD発売にならないかなぁ と思っていました。

 そうしたら!

 映画イベントを良く企画する会社「Funimation」が期間限定で、あちこちの小さめのローカル映画館で単発的に上映イベントをする という情報を得ました。

 もう、Funimetionに感謝です。

 今までもたまーーに映画イベントで邦画が上映されたことがありますが、出来るだけ時間が合えば見に行くようにしていました。

 「カリオストロの城」や「Evangerion序」、ちょっとシブいところで「武士の一分」や「ガイヤシンフォニー」など、今までに10本くらい邦画を見ることが出来ました。

 

 

 さてさて、今更なのは承知の上で、シン・ゴジラです。

 (微妙にネタバレしているかもしれません、しないようにはしているのですが、、)

 むちゃくちゃ面白かった、びっくりした。

 始まっていきなり盛り上がり、全く余分なことは無し。

 ゴジラを見に来る人は、予備知識もあるし余計な前置きはいらないよね? と言わんばかり。

 でもって、妙に生々しい感じがして、ほんとにこんなの起こったらどうなるの?と、ちょっと怖かったです。

 ゴジラの迫力もえらいことになっていたし。

 私、どうも新しい目のゴジラは敬遠気味で、ずっと見ていなかったのですが、最近のゴジラはどれもこんなに面白いんですか?

 それとも、シン・ゴジラが特殊?

 とにかく、評判通り どころか、私にとっては遥かに評判以上、期待以上でした。

 日本に居たら、もう一度映画館に行きたい所です。

 

 さて、ちょっと角度を変えて。

 私はエヴァ好きなので、もちろん監督が庵野秀明氏という事で、ゴジラシリーズであるという事以外にも色々と期待する所はあったのです。

 そちらの方も期待以上、それ以上。

 カットのスピード感や風景の切り取り方、もう雰囲気が素晴らしい。

 ゴジラが出てきたときなんかは、あれは使徒です。

 この映画は音楽もすごく良かった。

 エヴァ好きの人は、ほぼ全員同じような反応をしたと思うのでうすが、変わり者の集団での作戦会議の時、ティンパニーの音を聴いた時は、もう脳から何かが大量に出て来ました。

 全身に鳥肌が立った。

 そのチームの作戦会議のたびに、その音楽が流れるのですが、だんだんアレンジが加わって行き、それに合わせてこちらもテンション上がります。

 管楽器が加わって、あのメロディーが奏でられることは無かったのですが、それでもあの盛り上がり。

 ティンパニーのあのリズムだけであそこまで持っていけるのも、エヴァのTVシリーズで十分に刷り込みが行われたからでしょう。

 エヴァを見ていない人は、あのティンパニーでここまで盛り上がらないんでしょうね。

 

 夜の東京でのゴジラ大暴れのシーンでの音楽も凄かった。

 あの大破壊のシーンで、あんなに綺麗で哀し気なスキャットの曲を当ててくる。

 その曲の効果が凄くて、どういう感情なのか自分でも全く分からないのですが、感動して涙でそうになった。

 キューッと何かが締め付けられる様でした。

 あんなに美しいと思える破壊シーンは初めてかもしれない。

 私の心の名シーン、上位ランクイン決定です。

 あのシーンの為だけにもう一度映画館に行ってもいいくらいです。

 

 更に角度を変えて。

 こちらのローカル映画館にしては珍しく、ほぼ満席のなか、観客は、日本人もそこそこ入っていたのですが、やはりアメリカ人が大半を占めます。

 映画の中で、政治的なやり取りのシーンが多く出てくるのですが、その中にアメリカとのやり取りも多かったのです。

 アメリカと日本の関係を皮肉っぽく取り扱っていたのですが、そういうシーンがアメリカ人にやたらウケけていたのはちょっと意外でした。

 どちらかというと、アメリカのジャイアンっぷりを皮肉っていたのですが、みんな喜んで笑っていたように思います。

 みんな自国がジャイアンだってわかっているのかな。

 

 シン・ゴジラ、最後まで密度が凄い映画でした。

 もしもまだ日本で公開中で、まだ見ていない人は、是非見に行ってください。

 ゴジラに興味が無くても、エヴァが好きな人なら間違いなく楽しめます。

 というか、たまらないです。

 映画を見ていて、ほかの映画での盛り上がりをそのまま持ってきて、二つの盛り上がりを融合させて更に盛り上がれる体験は初めてでした。

 これも計算ずくなんでしょう。

 すごい映画です。

  これだけの映画を見せられてしまうと、どうしても思ってしまう事が。

 はやくエヴァの新作を見たい!!!

 

  そういえば、庵野監督の「式日」(主演は岩井俊二監督(!))を見た事があるのですが、ゴジラとは全く対照的で、精神的な描写が多い、なんというか、静かで芸術性の高い作品でした。

 こちらはこちらで、万人受けするかどうかは別として、映像的にはすごく印象に残っている映画です。

 

 さいごに。

 このイベントを企画した会社が、私が今 見たい見たい見たい と思っているもう一本の映画「君の名は」(英語題は「Your Name」)のライセンスを買ったらしいので、もしかしたら同じようにこちらで上映イベントがあるかもしれません。

 Funimation、頑張ってくれ!