模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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カタナのリアブレーキ キャリパーのオーバーホール

 こんばんは。

 

 ブレーキホース取り付けまで出来たGSX1000Sカタナですが、ブレーキの引きずりがあったので、結局キャリパーのオーバーホールをしなければいけなくなりました。

 キャリパーのOHには、シールキットが必要なのですが、北米でこのキャリパーに合うキットを購入するのは、ちょっと面倒です。(北米では基本的に販売されていなかったキャリパーだったのです)

 シールキットの部品番号が分れば探しようもあるのですが、違うバイクからの移植パーツになるので、フレームナンバー等の情報が無いと部品注文が難しいのです。

 そこで、先にOHしたフロントキャリパーのシールキットを購入したBrake Craftersというショップに、必要なキットを探してもらえないか、頼んでみる事にしました。

 というのは、フロントのGSX-R用キャリパーのキットを購入した時に同封されていた領収書に、担当した人が手書きで 「この年式のGSX-Rは大好きなバイクです。リペア頑張って」というメッセージを残してくれていました。

 ということは、スズキのバイクに強い可能性があるな と思っていたので、年式、キャリーパーのメーカー(トキコ)、写真等の情報を渡して、これに合うシールキット、探せる? とメールを出してみました。

 そうしたら、すぐに返事が来て 「ピストンの直径は?」と追加情報を求められました。

 ガレージで測定してからピストンの直径を伝えると、2種類のキットのうちどちらかだろう という所まで絞り込んでくれて、更に聞かれた質問(ダストシールの形状)を答えると、これで間違いない というキットを導き出してくれました。

 という経過でシールキットが購入できました。

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 OHに必要な交換部品が全て入ったキット(ピストンは除く)は$26でした。

 

 さて、改めてキャリパーをバイクから外してOHに入ります。

 後からピストンを取り外し易いように、キャリパーを外す前にピストンを出来るだけ飛び出させておきます。

 ブラケットからキャリパーを外す時、ブレーキホースは繋いだままにしておいて、パッドを外して手でキャリパーを保持した状態で、ディスクの入る場所に薄い板を入れて、ゆっくりブレーキペダルを押すと、ピストンがゆっくりと出てきます。

 キャリパーから完全に飛び出してしまうと液も噴出すので、ある程度出てきたらホースを外して(液が漏れないように注意して)、キャリーパーを取り外します。

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 あ、キャリパーをブラケットから外す前に、ハウジングボルトを一度緩めておいたほうが、キャリパーを割る時に楽です。

 キャリパーを二つに割って、ピストンを取り出すのですが、私はピストン用のプライヤーを持っていないので、エアでピストンを飛び出させます。

 この時に、いきなりエアを入れると物凄い勢いでピストンが飛び出て来て大変危険なので、クランプを写真の様に取り付けて、数ミリずつ、ゆっくりとピストンを出していきます。

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 少し隙間を開けてクランプを噛まし、ピストンがクランプに当たるまで出てきたら、再度少し隙間を開けてクランプを噛ませ、、、を繰り返します。

 ある程度出てくると、手で回しながら外せました。

 ピストンは傷は無いものの、かなりくすんでいたので、クローム用のポリッシュで磨きました。

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 右側が取り外したままで、左が磨いた物です。

 ここまで出来たら、後はシールを取り外して、キャリパーを掃除して、新しいシールとブリーダーバルブを取り付けて組むだけです。

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 このキットは、片側ずつ必要なシールがパックされていて、とても使いやすいです。

 シールの組付けには、付属の赤い、ブレーキシール専用のグリスを使います。f:id:mata1:20160627150552j:plain

 ピストンシールとダストシールを取り付けて、

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 ピストンにもグリスを塗って、キャリーパーハウジングに押し込みます。

 後は、二つのハウジングの間にシールを挟んで、ボルト留めしてOHは終了です。f:id:mata1:20160627150610j:plain

 

 キャリパーを再び取り付けて、ホース付けて、ブレーキ液を足して、エア抜きをして。f:id:mata1:20160627150642j:plain

 マスターシリンダーのリザーバーの液量を調整したら、作業終了です。 f:id:mata1:20160627150652j:plain

 このリザーバーの蓋の裏についているゴム(左側の)、蓋を閉める前にちゃんと外して、裏に回っている液を綺麗にふき取っておきましょう。

 蓋を締め付ける二つのネジのネジ穴も、蓋を取り外したりした時に、液がまわっているかもしれないので、ネジ穴の中もちゃんと液を拭き取っておくと、リザーバータンクと蓋の間から液が滲んできたり、蓋の上面に液が滲んだり というリスクを減らせます。

 一応、今回の作業で触ったネジ、ボルト類を全部増し締め点検してから、手押しでバイクを転がして、ブレーキがちゃんと動くか確認しておきます。 

  引きずりも無く、ちゃんと出来たようです、良かったよかった。

 

 ブレーキキャリパーのオーバーホールは、私の端折った説明よりも、いつも参考にさせていただいているNorthFoxさんのブログの記事の方が遥かに細かく説明されています。

sword749.hatenablog.com

  

 さて、、、もしかしたら、シャシー側はこれで一応やらないといけない事は全部出来た???のでは????

 

 という事は、カタナ再起動までかなり近づいてきました。

 もう一頑張りです。