模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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ハセガワ 1/1500 アルカディア号の制作 27.5 (塗り分けの考察と銀河鉄道999)

 こんばんは。

 今日は実際の作業ではなく、塗装に入る前の考察です。

 このアルカディア号は劇場版 銀河鉄道999に登場した仕様で制作を進めています。

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 キットもパッケージには999Ver.と表されていますが、塗装指示が999に登場した時の物とは違っています。

 一番大きな違いは甲板です。

 指示では(ボックスアートも)甲板は茶色になっていますが、劇中では船体と同じような緑色です。

 他にも色々と違う個所はあるのですが、当時の資料を見ても、設定資料は線画で色付けされていませんし、そもそも設定資料が出来た段階ではアルカディア号のデザインは完成していなかったので、制作の資料としてはあまり役に立ちません。

 結局一番の資料は、手持ちのBDでアルカディア号登場シーンを何度も見直して、塗り分け箇所を判別するしかありません。

 が、なんせ35年以上前の映画なので、シーンによって塗り分けが違ったり、不鮮明で何度見てもわからなかったり、、、。

 なので、一番の特徴の甲板が緑系で塗られている という所はフォローして、あとは劇中でもシーンによって違ったりする中で、自分で選択して塗りわけを決めていこうと思います。

 この塗り分けの見極めですが、思った以上に時間がかかりました。

 と書くと、不鮮明な画像の解析に時間がかかった様に思いますよね?

 実はそうではなく、映画を再生すると、アルカディア号のシーンだけ見るつもりが、毎度ついついそのまま映画に見入ってしまうからでした。

 今はこの劇場版銀河鉄道999を見たことが無い という人も沢山居ると思いますが、この映画は本当に良い映画だと思います。

 私が渡米するときに持ってくる荷物を厳選した際に、つらい時もこれを見ればやっていけるだろう と、この映画のビデオソフト(当時はまだDVDは存在していなかった)を入れたくらい、好きな映画です。

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 機会があれば、是非一度見てみてください。

 そして999と言えば、やっぱり忘れてはいけないのが、松本零士原作のコミック。

 この原作は、SF漫画であり、同時にロードムービー(映画じゃないけど)の味も持ち合わせていて、深いなぁ と思わせるエピソードが沢山あります。

 誰に読まれることも無い、超々長編小説を何十年も書き続ける文豪の話。

 たった一つのミスで、スペースコロニー内に住む人が全滅する事故を起こしてしまい、宇宙中の人から信用されなくなり、自分の設計したコロニーで、大量の自分のクローンと暮らす科学者。

 永遠の命を手に入れるために、機械の身体になったものの、どうやっても生身の頃の自分よりも綺麗な顔を作る事が出来ず、結局顔を作らないまま永遠に生き続ける女性。

 機械の体をタダでくれる星まで旅する途中に会う人達のストーリーは、何度読んでもその度に奥深い何かを感じられそうです。

 基本的に1-3話で一つのエピソードになっているので、サクサクと読み進められます。

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 これまた、機会があれば是非。

 

 では、次の制作記は塗装に入ります。