こんばんは。
ちょっと久しぶりの アルカディア号の制作記 は、いよいよ艦橋部分に入ってきます。
でも、やっぱり地味な作業が続くのです。
いつもの事ですが、プラモデルを作るときは、一番手間のかかる作業や、面倒な作業から取り掛かるようにしています。
例えば、ガンプラなら武器から とか、グフを作ったときは動力パイプ とか、、、。
そういうのは早めにやっとかないと、後になるほど段々面倒になってきそうです。
新しく制作を始めたキットなら、最初はまだヤル気に満ち溢れていますから、その間に面倒なものを片付けて、後半に手間の割りに出来た感を味わえる、おいしい作業を残しておいた方が良いように思います(特に私には)。
艦橋はどちらかというと美味しい部分ですが、その中でも手間のかかりそうな場所から始めました。
艦橋に付くレーダーの工作です。
キットについているレーダーのパーツは本来抜けているであろう所が全部埋まっています。
小さいパーツなので、これを抜くのはプラの強度の問題もあるでしょうし、キットのパーツの様に仕上げてあるのは納得できる範囲です。
くり抜くのは大変なので、このまま作って、本来抜けている部分は黒く塗装して抜けているように見せようか、、、と思ったのですが、後から やっぱりちゃんとくり抜けば良かった となると嫌なので、抜く事にしました。
手をつける前にパーツの写真を撮るべきだったのですが、気が付いたらくり抜き始めてしまったので、半分だけ終わった状態の写真を撮りました。
左は手付かずで、右が抜いた後です。
私が取った手順は、キットのパーツの抜きたい部分に、ピンバイスで穴を沢山空けたら、あとはカッターやリューターで、その穴を繋いでスリットにします。
そのままではガタガタなので、スリットを真っ直ぐにするためにヤスリで整形したいのですが、そんな所に入るヤスリは持っていません。
そこで、ガレージに入り手持ちの一番薄いアルミ板の切れ端をハンマーで叩いて潰し、極々薄いアルミ板をつくり、ハサミで細く切り出します。
それに耐水ペーパーを貼り付けて、小さいヤスリを作り・・・
これでスリットの壁を整えました。
アルカディア号の艦橋には、一番上にもっとでかいレーダーが付いています。
こちらはスリットが広めで壁が極薄、おまけにスリットは四角く空いているので、先の様にドリルを使うと角が丸くなるので上手く行きません。
なので、こちらはタガネ(小さい平刀みたいな物です)で、少しずつ彫ってくり抜きました。
先のレーダーよりも厚みがあるので、仕切りの壁を折ってしまわないように注意して彫り進みます。
下に指を置くと、貫通した時に危ないのですが、とにかく薄いので支えがないと力を入れたときに折れてしまいそうです。
なんとか何処も折らずに、全部彫り込んで抜けました。
ふぅ。
今回はたったこれだけの内容ですが、集中力が途切れるとパーツを折りそうなので、毎日少しずつ、1週間以上彫りこみ作業が続きました。
次は、艦橋本体の工作です。