模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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ジャブローに散る 37 筋彫り、墨入れ と デカール貼り付け

 こんばんは。

 

 塗装が終わったズゴックとジムの2体。

次はウエザリング と思ったのですが、その前に一仕事残っていました。

とてもシンプルに仕上がっている2体に、筋彫りをして、デカールを貼ります。

 

 基本的にセル画や設定資料集などでも確認できるような、デザインされた装甲の繋ぎ目はキットのスジ彫りをそのまま使い、形成時に無くなったものは彫りなおしましたが、それ以外の追加ディティールとしてのスジ彫りは実際に彫らないで、細いシャープペンシルで書き込みました。

 

 先ず、既に彫ってあるスジ彫りに薄めたエナメル系塗料を毛細管現象を利用してツーと流して墨入れしてやります。

エナメルを薄めるのには、専用のシンナーは使わずにライターの燃料を使いました。

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エナメル・シンナーよりも揮発性が高く、いつまでもビタビタしないのが良いです。

その分、迅速に作業しないと薄めたエナメルが直ぐに濃くなって流れにくくなってしまいます。

プラへの影響も少ないと聞いたことがありますが、なによりコスト・パフォーマンスは抜群です。(タミヤのエナメル塗料は此方では売っていないです)

 

 墨入れは、スジ彫り箇所だけでなく、奥まった角や凹凸をはっきりさせたいところにも行っておきます。

スジ彫りには黒を流しておきますが、スジ以外のジムのグレーの部分へは黒を流すとはっきりしすぎるので、ダークイエローを薄めたものを流しておきました。

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 そうそう、忘れていました。

基本塗装は半艶や艶あり気味で塗装してあります。

墨入れをする時の塗装面がつや消しだと、毛細管現象を上手く使えなくて綺麗に流れていかない事があります。

デカールもつや消し塗装面に貼ろうとすると、密着できずに乾燥したときに白く見えてしまうシルバリングという状態になりやすいからです。

 

 墨を入れ終わったら、デカールを貼ります。

ガンダム・デカールは中々手に入らないので、アフターマーケット物のガンプラ用のデカールをジムに使いましたが、敵軍なのにデカールが同じだと違和感があるかと思い、ズゴックには鉄道模型用のデカールを使いました。

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昔、セールで一枚$1で売っていたのを買い溜めしたものです。

 

 デカールは小さいモデルなので貼りすぎるとうるさくなりそうだったので、控えめに貼っておきました。

 

ここまで出来たら、一度クリアーコートをして墨やデカールを止めておきます。

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このときのクリアコートはつや消しクリアを使って全体をつや消し仕上げにしていきます。

 

 デカールも貼り終わったら、情報量アップのためのスジ彫りをシャープペンシルで書き込んでいきます。

書き込むのには、市販のステンシルや、プラバンを切ったり、くりぬいたりして自作した型紙(紙ではないのですが)を使いました。

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 これをキットに当てて、出来るだけ細く線を描いていきます。

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こんな感じです。

 

 実際にカッターやタガネで彫ってしまうのは失敗は許されませんが、鉛筆なので失敗しても消しゴムで消すことが出来ます。

消しゴムをかけたりしたときに、デカールをこすり落としてしまわないように、先にクリアで留めておいた訳です。

 

 シャープペンシルを使ってのスジ追加はとても簡単なので、実際のスジ彫りの技術的な難しさは無くしてくれますが、一番大事なのは どこにどのようなスジをいれるか と言うデザインセンスなんだ と言うことが凄く良く分かりました。

色々入れてみたのですが、入れたほうがかっこ悪くなった箇所が沢山出来てしまい、結局かなり消して、残ったのはわずかです。(写真にあるのも微妙なのですが、ほんとに残ったのが少ないので、、、、)

 

 スジ入れが終わったら、再びつや消しクリアでコートして、この後のウエザリング作業でスジが消えてしまうのを防ぎます。

 

次こそはウェザリングです。