模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

ロサンゼルスで初めての車 (購入編)

こんばんは。

かなり前に書いた記事なので、既に そんな話あったっけ? という感じですが、途中のままというのも落ち着かないので、続きです。

 ほかの記事を書いていたら、なかなか続きが書けなくて半年くらい前の話になってしまいました。

 

 正規ディーラーや街の中古車屋さんでは私が探している車を見つける事は困難なので、最初から個人売買で探していたのですが、当時でも既にかなり古い車だったので、普通の中古車の様には行きません。

それでも道端に ”For Sale" と書かれて駐車している車を見つけてオーナーに連絡してみたり、雑誌や新聞で目ぼしい車両を当たってみたり、何台かチェックしてみたのですが、なかなか良い出物とは会えません。

車の無い生活が続くと、不便さに負けそうになってきます。

が、もともと頑固者なので探し続けて結局約3ヶ月経った頃、やっと これだ!! と言う車を中古車雑誌に載っていたのを見つけました。

 

 さてさて、やっと雑誌で目当ての車を見つけたのですが、まだ当時は英語も殆ど喋れず、まして電話で車の程度や待ち合わせの事を訊くなんて夢のまた夢、同じデパートメントのマネージャーのMさんにお願いして電話をしてもらいました。

話を聞いてみるとすぐ近くと言うわけではなく、フリーウェイで30-40分位離れた所の様子。

でもMさんは本当に面倒見の良い人で、連れて行ってくれるつもりで待ち合わせの時間まで話をつけてくれました。

程度を聞いてみると、内外装共に綺麗で(オーナー談)、走りも申し分無し(オーナー談)、こんな出物は滅多に無いよ(もちろん、オーナー談)との事。

数日後、いい加減車探しに疲れ始めていた私は、ものすごい期待とともにMさんに連れられて待ち合わせ場所に向かいました。

 

 ただでさえ車種を限定して中古車(それもちょっと探すのが難しい部類の)を探しているので、たとえば色とか、そういう細かいことは考えず、程度を優先して探していたのですが、もしも、偶々、希望が叶うなら色は青が良いな と思っていました。

その時に見に行った車は説明によると色は青 ということもワクワク度を高めていました。

(当時の中古車雑誌に載っている写真は白黒だったので、どういう色か具体的には見るまでわからなかったです)

そして、売りに出しているオーナーは現職の警察官 ということで、職業柄あまりにもあこぎな事はしないだろう、という思いもありました。

 

 仕事の後にMさんの運転で高速を飛ばして現地に向かいました。

果たして、待ち合わせのガソリンスタンドが見えて来ると、一台の青く輝く車が小さく見えました。

え?あれか? と気持ちが上がってきたときに、運転していたMさんが 「オレンジ(私のことです)、あれじゃないか!!?」と彼も気がついたようでテンション高めに話しかけてきました。

多分、待ち合わせとしては最適な場所だったんでしょう。

ガソリンスタンドは暗闇の中にあって、明るい照明が沢山あるので、それに照らされてメタリックブルーのその車は本当に綺麗に見えました。(実際にはそんなものすごく綺麗だったわけではなかったです、普通でした)

 

 そのガソリンスタンドに車を停めて近づいていくと、向こうも気がついたらしく車から降りてきました。

そしたら、なんと彼は制服で待ち合わせ場所に来ていました!

ということは仕事中だったのでしょう、うーんアメリカン。。。

映画等で見る機会もあると思いますが、こちらの警察官は防弾チョッキを中に着ていたりすることもある+背が高い人が多いので、とにかくデカく、マッチョに見えます。

ですが、とてもフレンドリーで、良い感じで挨拶もすませました。(先方も車を買ってもらいたいでしょうから、余計にナイスだったのかもしれません。)

うわーーーー、と車を覗き込んでみて、またびっくり!

なんと、助手席にでっかい拳銃がホルスターに入ったまま無造作に置いてありました、、、、うーーーーーん、アメリカン。

おっと、みたいな感じで彼はその銃をどかして、「乗ってみる?」と聞いてきたので、試乗してみることにしました。

2シーターの車なので、私は運転席、Mさんは助手席に乗ってもらい、万が一のためにMさんの免許証を警官に預けて、いざ出陣!!!!

オーナーの言うとおり、すごく調子良さそうにその車は走りました。

というより、むちゃくちゃ速いやん! という感じで、交換されているマフラーからのエグゾースト・ノートも程良い音量、音質で、もう大盛り上がりです。

それを見ていてMさんも運転してみたくなったらしく、「オレンジ!!ちょっと代わって!!」ということで途中で車を止めてスイッチし、彼が運転してみることに。

彼も「いいね!いいね!」とご機嫌で運転して、免許を警官に渡していることもすっかり忘れてそのままガソリンスタンドまで帰ってしまいました。

ガソリンスタンドで待っていた警官はMさんのドライブで帰ってくるのを見て、「まぁ、今のは見なかったことにするわ」 と苦笑いしながら、免許をMさんに返していました。(良い国です(笑)

 

 すごく気に入ってしまったので、そのまま商談成立でお持ち帰りすることになり、帰りはMさんのあとについて運転して帰りました。

初めての車だったので、知らない高速を一人で運転するのも勿論初めてです。

ワクワク緊張しながら帰ったことを覚えています。

 

そんなこんなで、ようやくロサンゼルスで初めての愛車 「Datsun 240Z (S30型)」 を手に入れることが出来ました。

 

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当時はまだデジタルカメラなんて無かったので、普通のカメラで撮った写真をスキャンしました。

 

撮影場所は、以前の記事に出てきた240Zを仕上げて日本に輸出してたショップです。

他にも何台か240Zが写っています。

このZを買って、先ずはそのショップにスモッグチェック(名義変更の為に必要)や基本整備の為に預けたときに、メカニックの人が写真に撮ってくれたものです。

実は、買った当時の形が分かる写真はこの2枚だけしかないので、ほんとに良く写真を撮っておいてくれた と凄く感謝しました。

1970年型なので、当時でも約30年落ちの車両でしたが、通勤から旅行まで全てこの240Zでこなしていました。

維持していく為にパーツを探したり、他のオーナーと接触したり、この車のお陰で多くの人と知り合うことが出来て、今でも良き仲間として関係が続いている人も沢山居ます。

今は通勤には他の車を使っていますが、今だにZは趣味車としてずっとカスタムし続けています。

流石にもう最近は大きな変化も頻繁にはなくなって来ているのですが、上の写真の状態から少しずつ手を入れて、今では大分違って見えます。

途中の記録写真も少しばかりありますので、時々240Zも登場してくるようになると思います。

 

 待ち合わせ場所に連れて行ってくれたMさんとは今でも良い友達として付き合いが続いていますが、彼も今は当時と全然違う人生を歩んでいて、もしかしたら彼の記事が出てくることがあるかも知れません。

 

 そういえば、試乗したときに なんだかえらくキビキビ走るな、調子いいな と思っていたこのZはエンジンがL24(2400cc)からL28(2800cc)に換装されていました。

車高も下がっていたし、マフラーは変わってるし、エンジンはでかいのに載せかえられているし、警官がオーナーだったとは思えないですね。

 

 探していた車を手に入れることが出来て、有頂天になっていた私なのですが、この後アメリカから思いも寄らぬ洗礼を受けることになりました。

 

 その事はまたの機会に・・・。