模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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さだまさし コンサート

こんばんは。

 

時々このブログを読んでくださっている人なら ん? と思われたかも知れませんね。

ロサンゼルスには沢山の日本人が住んでいるので(かなり沢山です)、時々 日本から有名なアーティストがコンサートに来米します。

そして、先日 さだまさし さんのロサンゼルス公演があったので行ってきました。

 

以前にも、さだまさし のコンサートが行われたことがあるのですが、その時に行った友人は、「泣けるよ~~」 言っていました。

実は、私は中学生くらいの時に、フォークソングを良く聴いていて、勿論、さだまさし もよく聴いていました。

そこからビートルズ等に移行して、黄金の80年代に入ると洋楽にドップリ となったので、中学生の時に聞いて以来、こちらに来てからも さだまさし を聴くことは全く無かったのです。

が、当時は良く聴いていたので、いまだに古めの曲だったら歌詞を覚えているものも多く、今聴いたとしても 歌が上手くて感動はするだろうけど そんな泣けるかぁ? という感じでコンサートに出かけました。

 

会場に着くと、来場者の年齢層はかなり高めで、かなり高齢の方も多かったようです。

 

場内が暗くなってコンサートが始まったのですが、メンバーは さだまさし さんと あとはピアノ一人と弦一人の3人体制です。

まず、最初はトークから入り、これがまた結構たっぷり。

彼は歌手なのか、はなし家なにか分からないくらい、トークが面白いです。

歌もそうですが、そっちを楽しみにしている人も沢山いると思います(私もその一人)。

で、ひとしきり話終わったあと、歌い始めたのですが、一曲目は「案山子」という歌でした。

この歌は結構古い歌で、故郷を一人離れて頑張っている息子に向けて父親が送った「元気でいるか?」 という言葉から始まる手紙が歌詞になっている歌です。

会場に居る観客の中で、日本を離れてこちらで頑張っている人達はかなりの割合を占めていたと思います。

中には来たばかりの人もいるかも知れませんし、来た当初辛い思いをした人も多いかもしれません。

個人的に「案山子」という歌には特別思い入れは無かったのですが、それでも染み入ってくるものがあり、一曲目から既にあちこちですすり泣く感じが、、、

なんだなんだ??感動するじゃないか! と思っているうちに曲は終わり、またトークが始まるのですが、たった今そんな感動的は歌を歌ったばかりなのに、いきなりスイッチして会場は笑いの渦になります。

結局最後までそれの繰り返しになりました。

 

自分では呑気にぽけーっと生活しているように思っていたのですが、それでも長年生きてきて色々とあったんですね、今までの人生。

毎日色々な事が起こるので、時間が経てばその時の大事件も大した事無い過去の出来事として何処かに仕舞われるのでしょう。

ただ、出来事によっては遠隔操作のボタンの様なものを残していく物もあったりして、彼の歌はそんなボタンをポチポチ押してくるんですね。

でもって、押されたボタンによって色々と出てくるわけですね。

中学生だった私は、いいなぁ と思って聴いていたのですが、まだそんなボタンも無かったのでしょう。

今の私は久しぶりに聴く さだまさし の歌にすっかりやられて、泣いたり笑ったり、大変でした。

 

歌も上手だし、トークも面白いし、凄く良い、楽しいコンサートでした。

と同時に あの時にはそうでもなかったのに、今はこんなに色々感じることがある という事に、それなりに人生を歩んできたんだなぁ と柄にも無い事を考えたり。。。

 

自分の母は、さだまさし の大ファンで、毎年コンサートに行くような人なので、今回のチケットを取ったときに、そのことをメールしていたので、コンサートの後 家に帰ってから久しぶりに実家に電話をして(←むちゃくちゃ単純で影響されやすい)母親とコンサートのことを話しました。

たった5分ほどの会話でしたが、なんとなく感動を共有できた感じがしました。

 

5年後にまたLAにくる と言っていましたが、できればその時にもう一度行って見たいです。