模型じかけのオレンジ

模型制作記を中心に、趣味の工作関連、車、オートバイ、その他色々についてロサンゼルスの生活事情と合わせて綴っています。

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モデルガン・ラック 14 (ステイン(染め)) 

 

こんばんは。

 

表面処理が一通り終わって、全てのパーツは下手に触ったり、蹴っ飛ばしたりしないように、ステインするまで日頃近寄らないとことに保管しておきました。

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さて、ステインの前準備として、先に組み立てられるところは組み立てます。

ところが、ステインとコートをすると、組み立てた部品の間に樹脂が入り込んで接着剤のようになり、引っ付いてばらせなくなる可能性が高いです。

色々考えて、組み立てた方がステインをし易いところは組み立てるのですが、その当たり面にマスキングテープを張るようにしました。

そうすれば、たとえクリアが入り込んでも剥がれると思います。

f:id:mata1:20131016174204j:plain青いのがマスキングテープです。

 

当たり面にテープを張った後で1階と2階の床部分は組み立てました。

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横の板は裏も表もステイン+コートをしないといけないので、このままでは持つ場所も無く、乾かす時の置き方にも困ります。

なので、仮の持ち手を付けました。

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2階の床を取り付けるネジ穴を使って、床板よりもちょっと薄くて短めに切った板をネジ止めしました。

このまま持ち手を下にして置けば、乾燥させるときの台にもなってくれます。

 

さていよいよステイン開始です。

日本は多分色々と使いやすい材料が沢山あるでしょうから、なんの参考にもならないとは思いますが、ちょっとだけ説明を。。。

 

ステイン と言うのは塗装とは違って染料を木に染み込ませて色を付ける事になります。

ですから木目はそのまま見えますし、塗装のように刷毛目等は出なくて、塗膜も出来ないです(厳密に言えば出来ているのかも知れませんが)

 先ず、表面を処理した板に、Pre-Stainという下処理液を板に塗り(結構たっぷり塗ります)、5-10分放置します。

板に染み込み切らなくて、板の上に溜まっている余分なPre-Stainをウエスで拭き取って下処理終了です。

この液を先に染み込ませることで、染めムラを少なく出来るようです。

Pre-Stainが終わったら直ぐにStainを塗ります。

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私が使っているのはこのブランドのもので、今回の色は Natural209 と言う色です。

依頼主に、どんな色に染めるか聞いてみたところ、出来るだけ薄めにして、ナチュラル系で仕上げて欲しい と答えが返ってきました。

私は勝手にオーク系やマホガニー系など、赤茶色かこげ茶色等、もっと濃い色に染めるかと思っていたのですが、意外な答えでした。

どうやら、製作過程を見ていて 木目が凄く綺麗 と感じてくれたようで、出来るだけその木目がそのまま見える方が良いから と言うのが理由だったようです。

殆ど色を付けない と言うことは、下地の状態がほぼそのままで完成する と言うことで、粗が一番ばれてしまう、誤魔化しが出来ない色を選ばれてしまいました。

 

蓋を開けて上から見てみると

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結構赤っぽい色に見えます。

が、いつも使っているステインは、全く底なんて見えないくらい色が濃いので、やっぱりこのステインは仕上がり具合は殆ど色が付かない感じがします。

 

手順は、先のPre-Stainと同じように板にドッペリと塗ってしまいます。(刷毛を使いましたが何でもいいと思います)

ムラが出来ようが関係ないので、板をビチャビチャにする位しっかり濡らします。

そのまま5-10分、Stainが板に浸透するのを待って、ウエスで余分なStainを拭き取ります。

次に4時間乾燥させて、もう一度同じことを繰り返します。

好みの色の濃さになるまでこれを繰り返すのですが(3回繰り返しました)、なんせ一度色を入れたら何時間か放置しないといけないので、一日仕事になってしまいます。

これくらいでいいかな と言う色になったら、そのまま一晩乾燥させます。

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すっかり夕方です。

乾燥 といってもステインは油の様な感じの液なので、完全に乾く訳ではなく、しっかり板に染み込む と言う感じです。

 

夕方で太陽光の色もかなり赤いので、分かりにくいかもしれませんが、色はこんな感じになりました。

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白木の状態からオレンジ色に染まりました。

 

暫くこのまま放置して、夜になる前に家に入れてそのまま朝まで乾燥させて、次の日に朝からクリアコートをします。